東佐誉子先生が日本政府(当時の農商務省)留学生としてフランスに行かれたのは大正13年(1924)のことである。平成4年(1992)に生誕百年を記念して、先生の折々のことば、エッセイ、箴言などをまとめ、いつ、どこで発表されたのかの解説を加えて14章とし、各章のあとに門下生21名の思い出話などを組んだ。東先生の料理哲学の圧巻は、「料理人は科学者兼詩人であってほしい」という美しい詩文形のことばであり、永遠に輝く味の世界である。

〈編著者〉食学研究所所長・農学博士・東京農業大学名誉教授  川端 晶子



大正十三年パリからの第一声にはじまる、東先生の人とことば。
東佐誉子の味の世界   二十一世紀の食生活への警鐘が聞こえてくる。

内容紹介(本書目次より)
序  章 台所箴言
二  章 これからの「食の世界」
三  章 なんというよい友でしょう、馬鈴著は
四  章 食世界探究者の実感あれこれ
五  章 花のたべもの
六  章 美味粗描
七  章 新しい調理学
八  章 第一回報告   パリより
九  章 落日の荘厳
十  章 新時代にふさわしい新作法の創造
十一章 各国比較料理文化
十二章 食用魚類文化   日本の聖使命
十三章 料理人は科学者兼詩人であってほしい
十四章 アフォリスム(箴言)
終  章 まぼろしの東佐誉子料理全集(十六巻)

東先生とジェノアーズ/川上のぶ 料理は心の波動である/三枝佐枝子
魂を揺さぶるポタージュの味/山崎典子 東先生に叱られた紅茶/臼田素娥
員数外のお弟子/西川勢津子 相手から学ぶ/金平輝子
授業はドラマの連続/三淵たい モンブラン・オ・マロン/川端晶子
profile
氏名 川端 晶子
ふりがな かわばた あきこ
肩書き 東京農業大学名誉教授 食学研究所主宰(農学博士)
出身都道府県 福井県
現住所 東京都
主な経歴 1947年 日本女子大学家政学部卒業
1965〜1967年 フランス国立農学研究所客員研究員(フランス政府給費留学)
1970年 東京農業大学助教授
1977年 東京農業大学教授
1982年 フィリピン大学食品科学工学研究所客員教授
1986年 東京農業大学院教授
1997年 東京農業大学名誉教授

主な著書・雑誌記事等
『食品物性学』 建帛社 『サイコレオロジーと咀嚼』 建帛社
『食品物性用語辞典』 養賢堂 『野菜と健康の科学』 養賢堂
『食品のテクスチャー評価の標準化』 光琳 『21世紀の調理学 全7巻』 光琳
『禅と食の対話』 ドメス出版 『Nブックス 調理学』 建帛社
『レモンでイキイキ』 講談社 『新しい調理学』 学建書院
『調理科学実験』 学建書院 『調理のサイエンス』 柴田書店
食の科学 『食のアメニティー』 1997年5月号
食の科学 『ブリア=サヴァランの美味学』 連載 1998年3月号〜2001年4月号
食生活 『調理の科学(動詞編)』連載 2001年7月号〜2002年8月号